宇野聡一郎さんのメッセージ

同僚に誘われて初参加しました。
24時間内に100km歩くという未知の世界。途中で何が起きるか想像がつかないので、目標はとにかく完歩。
スタート直後は混雑しているし、ウォーミングアップを兼ねてゆっくり歩行。人がばらけてきたところでエンジンがかかり始め、徐々に速度を上げるも沖田神社(10km地点)で既に2時間経過。そうこうしている内に、朝食で1合の米を食べたにも拘らず、空腹を感じ始め、炊き出しのある伊里漁協(51km地点)までの腹ごしらえが必要と、西大寺のコンビニでカツカレーとサラダ巻8個を食べていたら、後ろを歩いていた同僚と再会。足の調子が思わしくないとのことで、スタート直後と同様しばらく一緒に歩きました(結局その同僚も完歩しました)。
西大寺の門前交差点(21km地点)からしばらくコンビニがないとのことで、飲料を補充したら、間もなく健幸プラザ西大寺で飲料計1Lの差し入れ。荷物が一気に1kg増!でも、お蔭で、伊里漁協まで無補給で歩き続けることができました。
下見を1度しましたが、目標が完歩で、通過時刻制限のあるチェックポイントまでの距離(42km、51km、70km)しか頭に入れていなかったので、時速何キロで歩くかということより、一度抜いたチャレンジャーには抜かれないことを意識してひたすら前進しました。次第にチャレンジャーが視界に入ることも少なくなり、伊里漁協に18:20に到着して順位を聞いたら驚きの18位。炊き出しのうどんが美味しく、3杯もいただきました。
やがて日が暮れ、閑谷の上り坂へ。リピート山中の「加藤文太郎の歌」が頭の中で繰り返し流れ、足取りも軽やかに。閑谷のトンネルを越えた広場で炊き出しがあると勝手に思い込んでいたら、何もなく、少々拍子抜け。下り坂で右足の内側に若干の違和感が生じるも痛みはなし(帰宅後確認したら水膨れが破れた模様)。
吉永まで下ったところ(61km地点)で念願の炊き出し。おにぎり、豚汁、筍、バナナ、どれも美味しかったです。が、出発したところで異変が!身体が震えて動かない…ここまで半袖、短パン状態だったので、慌てて上着を羽織り、パンツの裾を下ろしました。しばらくロボットのように歩いている内に身体が温まってきて、半袖、短パン状態に戻し、一路リバーサイド和気へ。同志(ヘッドランプの灯りでさえ)が視界に入ることもなくなり、地元の方が書かれたものでしょうか、路面に張られた数々の檄文が力になりました。
リバーサイド和気(70km地点)には21:56に12位で到着。早速、学習の成果を活かし、上着を着て、パンツの裾を下ろしました。最後の腹ごしらえとして、遠慮なく、おにぎり3個、おでん、味噌汁、お茶のフルコースをいただきました。再起動のことを考えて立ったままでしたが、ゆっくり味わいました。
リバーサイド和気から山陽団地のピーク(83km付近)までは順調でした。ドラマはここから。
山陽団地の下り坂から足の伸びが悪くなり、岡山市に入ってからの最後の10kmの長いこと…暗闇の中、道幅が広く、彼方に市街の灯りが見えて、歩けど歩けど前進している気がしない、まさに自分との闘いでした。そんな中、追い打ちをかけるように驚異的なスピードでラストスパートをかける何人もの同志に抜かれ…最早、私にはデッドヒートを繰り広げるだけの脚力は残っていませんでした。
リバーサイド和気を出発した時点(22時過ぎ)では、遅くとも3時にはゴールできるだろうと目算を立てていましたが、結果は4時7分11秒。順位も伊里漁協で記録した18位に後退しました。
全体として見れば、目標にしていた完歩に加えて、好記録でのゴールでしたが、ゴールそのものより、ゴールから間もなく夜が白んできたのが解放感を増幅させて感動的でした。

今振り返れば、靴の紐をきつく締めていたのが、終盤に足の痛みを招き、失速した一因になったかもしれないと思っていますが、かと言って靴の紐を緩めていたら靴擦れを起こして失速していたかもしれず、自分としては、所与の条件の下、力を出し切ったと思っています。

最後に、縷々触れてきた各地の美味しい炊き出しはもとより、夜を徹して誘導・声援をくださったサポーター・警備員・地元の皆様あっての完歩であったと感謝申し上げます。
ありがとうございました。