野田 佳宏さんのメッセージ

(No.300野田佳宏)2014年24時間100km歩行レポート


3度目の挑戦

我が社は昨年から100㎞歩行を新入社員研修に取り入れていて、今年で社員研修としては2回目の、個人的には3回目のチャレンジでした。
会社から私を含めてチャレンジャーとして7人が参加しました。目標は、チームとしては全員完歩、個人的には去年の自分のタイムを超えることでした。


《準備》
1 自分自身の準備
1月から練習を開始し、平日は時速8㎞以上のスピードで1時間程度の練習を週に2~3回、3月に以降は週末は20㎞~30㎞の長距離の練習を行いました。「長距離練習は効果が無い」と言われていますが、私はそうは思いません。20㎞、30㎞と言う距離が「知っている距離」であることは、肉体的にも精神的な余裕を生んでくれました。
また、歩く筋肉と走る筋肉は全く違うので昨年まではひたすら歩く練習しかしていなかったのですが、今年は走るトレーニングも行いました。過去2度の経験から、歩く筋肉だけでは100㎞は持たないと思っていたからです。足全体の筋肉をまんべんなく鍛える事で、歩く筋肉だけに負担が掛からないようにできたと思います。

2 新入社員研修としての準備
1j 募集段階
「研修で100㎞に参加してもらいます」と明記する。これをしないと、4月に入社して1ヶ月で本番になってしまいます。これでは時間が絶対足りません。また、選考時にも繰り返し100㎞歩行の事を強調し、入社までの期間に必ず自主練習をするように何度も伝えました。
2j 練習会の実施
3月から、会社を起点にアップダウンのある7㎞のコースを選び練習会を実施しました。新入社員の場合、研修として参加させられている感があるため、どうしても自主的な練習が不足してしまうのです。なので、去年よりも練習開始時期を早め、かつ練習回数も増やしました。
3j ミーティングの実施
練習会だけでは伝えきれない物の準備の事や過去のチャレンジャーの体験談などを伝える場を設けました。チャレンジャー側の話だけでなく、サポートに廻る社員のミーティングもしっかり行いました。各チャレンジャーの10㎞毎の目標通過時間を一覧表にまとめた事で、LINEを活用して各チャレンジャーの現在地がリアルタイムで把握できるようにしたこと、昨年よりもずっとサポートしやすくなったと思います。

ただ、練習会を含め、万全のサポート体制を敷こうと思いしっかりと準備をしましたが、正直サポートが充実すればするほど、新入社員は自分たちで考える必要がなくなってしまうので、肝心の心の準備ができないまま本番を迎えたような気がしています。
やはり、100㎞歩行についてある程度自分で考えさせるようにしないと社員研修としての効果が薄れてしまうので、来年以降の準備をどうするか悩んでいます。

《スタート直前》
スタート地点で過去の100㎞歩行でお世話になった政経塾の方や、ゼッケンNo.12の今弘さん、No.19の沼田さんなど一年ぶりに会う方々とお話しをさせて頂きました。ここでしか会わない方々ですが、100㎞歩行を通じて戦友のように感じる部分があり、一気にテンションが上がりました。

《本番》
個人目標は、「順位は関係なく昨年の自分のタイムを超える事」です。そのために約10㎞毎に通過目標時間を細かく決め、焦らずその時間通りに各CPを通過できるようにマイペースを心掛けようと思いながらスタートの10:00を迎えました。
ただ、いざ本番が始まると、やっぱり周りのペースが速いのなんの。このままでは潰されると思い、早めにコンビニ休憩を取って先頭集団と距離を置きました。これが功を奏し、51㎞の伊里漁協までは順調に歩く事ができました。ただ、閑谷に向かう途中で急に膝の靭帯に痛みが出てしまい、以降は膝の痛みと戦いながらのウォークとなりました。特にアップダウンでの痛みがひどく、正直リタイアも頭をよぎりましたが、家族やサポーターの声援が背中を押してくれました。
「この痛みの中でどんなウォークができるかと言う試練を与えられたのだ」と頭を切り替え、最後まで歩ききる事ができました。深夜にも関わらず、ゴール地点にたくさんの社員が駆けつけてくれていたのは本当にうれしかったです。

さて、自分自身のチャレンジは終わりましたが、まだもう1つの社員研修としてのチャレンジが残っています。朝からサポートについてくれた社員や、その日の仕事が終わって駆け付けて深夜まで応援に廻ってくれた社員たちの、まさに不眠不休のサポートは有難かったです。知っている顔が応援に駆け付けてくれたことは新入社員たちの大きな力になったと思います。
結果は7人のチャンレンジャーのうち、5人が24時間以内に100㎞完歩、2人が24時間完歩を成し遂げることができました。

私は100km歩行の完歩には3つの完歩があると思っています。
・一つ目は24時間以内に100kmを歩く24時間100km完歩
・二つ目は24時間を超えても100kmを歩く100km完歩
・三つ目は100kmには届かないけど24時間歩き続ける24時間完歩

特に三つ目の24時間完歩は100kmに届かないことが分かっていながら歩き続けないといけないので強い精神力が必要となります。
24時間完歩の2人、タイムアップの瞬間まで歩き続けた姿は本当に立派でした。わが社の誇りです。
社員たちがこの100㎞歩行を通じて何を学び、何に気付き、何に感謝し、どんな成長をしてくれるのか?今後の仕事ぶりが楽しみです。そして、この経験を来年の新人に伝えてあげて下さい。
 
《最後に》
まず何より、運営スタッフ、ボランティアのみなさんに感謝です。政経塾を離れ、新たな形として生まれ変わった100㎞歩行ですが、その志は変わっていないと感じました。来年以降も是非とも継続して頂き、わが社の新入社員を送り込みたいと思います。
また、丈夫に生んでくれた両親、ずっと応援についてくれた家族、サポートに駆け付けてくれた社員、練習会につき合ってくれた社員、我々が100㎞歩行に参加している間に手薄になった会社を支えてくれた社員、皆に感謝の言葉を言いたいと思います。本当にありがとうございました。