操田  仁さんのメッセージ

今回、当大会への参加経験も無ければ詳細についても無知な当方が、ひょんな縁からサポーターとしての参加を志願し、計4ヶ所での誘導を担当させて頂きました。
サポーターとは100キロ歩行チャレンジャーが無事で安全に完歩する為の、言わば縁の下の力持ちです。
そして、決して過度なサポートはしない、やたらと手を差しのべないと云う心得もあります。あくまでも脇に徹する、陰ながら見守り皆を支える存在です。

当日朝はチャレンジャーよりも早くから集合し、運営の最終打ち合わせです。
そして、元気にスタートするチャレンジャーの勇姿を見送り、誘導地点へと移動します。
後でチャレンジャーに
『どぉやって先回りしたん?』
と聞かれましたが、サポーターは車での移動ですので走ったりチャリで先回りした訳ではありません(笑)。

最初10キロ地点での誘導です。
お天気も良く、多くの皆々がまだまだ余裕の笑顔を見せます。

次に23キロ地点での誘導です。
昼下がり、やや暑くも感じる日差しが体力を徐々に奪います。
この辺りだとやはり多少の個人差が出る様で、通過の早い人の中には信号で止まるのを嫌がって、急いで渡ろうとしたりします。まだまだ長い道のりですから、そこは一息吐いて欲しいなとサポーター視点では思いました。
また、中にはしんどそうにされる方も居ましたが、正直どう声を掛けるのが一番ベストなのかは分かりませんが、やっぱりサポーターは『頑張れ』としか言えないんですよね。実際、チャレンジしとるからにはしんどぅても頑張って一歩でも前に進んで欲しいから。

次に55キロ地点での誘導です。
早いチャレンジャーはまだ明るいうちから意気揚々と通過していきます。
前の地点ではある程度の人数で歩く集団もちらほらありましたが、流石にこの段階になるとそれなりに個人差が出るのか、集団は無くなって一人一人、あるいは数人のチャレンジャーの姿が永遠続きます。
日はとっぷり落ちて暗くなり、遠くに揺れる各々のライトの光がチャレンジャーの逢瀬を告げるかの如く、こちらへといざないます。
もう皆さんヘトヘトです。時に弱音が聞こえたりもしますが、それでも自分たちは『頑張れ』としか言えません。あとまだ半分弱残った道のり、果たして大丈夫か?と心配しながらもやっぱり『頑張れ』と彼等彼女等の背中を押します。

そして最後に98キロ地点の誘導です。
まだ夜も明けぬうちから真っ暗な土手を、ライトの光だけがゆらゆら揺れながらこちらへ向かって来て、そして通り過ぎていきます。暗くて分かりませんが、その視線はしっかりとゴールを見据えている事でしょう。

昼間は初夏の様相と云うのに寒い寒い夜明け前からうっすらと空が明るくなり、朝5時には辺り一面見渡せます。
『日が長ぅなったなぁ。。』
と、こんな所で実感します。
明るくなるとチャレンジャーひとりひとりの表情が分かります。
皆一様に、それぞれの限界と対峙しながらも、その真っ直ぐな眼差しでただ前だけを見つめて、その先に向けて一歩一歩、歩み続けます。もう脚は棒の様になっているのが分かります。それでも前へ前へと進むその背中に朝日を精一杯に受けながら、お散歩のワンワンやチャリの高校生の行き交う早朝の朝日照らす土手を、体力の限界・全身の疲労もろともせず気力根性振り絞って、ただひたすらにゴールに向けて黙々歩き続けます。

途中で
『もうリタイアしていいすか?』
とか言ぅとったあんちゃんが、苦しみ雄叫びをあげながらも、さながら若武者を彷彿とさせるガチな形相で、前だけを見据えて力強い足取りで当方になんぞ目もくれずに通り過ぎます。

ここで見た一人一人の真剣な表情に、やっぱりこの大会の主役はチャレンジャー、一人一人なんだと実感しました。
自分たちサポーターはあくまでも脇で支える存在です。

しかしそんなサポーターの人数は圧倒的に不足しているとの事です。
そこで当方は思いますが、今回、100キロ歩行にチャレンジし、そして完歩を達成され満足感・充実感を得る事の出来た方にこそ、次は是非サポーターとして参加して頂きたいです。
多分、チャレンジャーとしての参加では見えなかった部分が沢山見えると思いますし、そこから得る物も沢山あると思います。

当方は競技者として様々な大会に参加しておりますが、競技者をサポートする形で大会に参加するのは今回が初めてでした。そこで、具体的にどうこうと表現は出来ませんが、今回のサポーターとしての経験が何らかの糧になると確信しました。

ただし、以上たらたらと分かった様な事ばかり羅列しましたが当方自身は100キロ歩行の経験はありませんので、自分自身への戒めも兼ねてまた後日、100キロ歩行にチャレンジしてみようと思います(笑)。

以上、今回の完歩者の中から、はたまたその他の方でも、次回の大会でのサポーター志願者が出て頂ければ幸いです。

24時間100キロ歩行サポーター:操田仁
(カーボーイハットずっと被ってた者です)