横田 摂矢さんのメッセージ

大会実行委員の方々、サポーターの方々、お疲れ様でした。大変お世話になりました。皆様のおかげで初参加でなんとか完歩させていただけました。

  準備段階の事やコースの事はおそらく他のチャレンジャーの方が詳しく書かれると思い私の感想を書かせていただきます。


      大会のパンフレットやサイトには「自分と戦い」「限界に挑む」とあります。
肉体的にどうなのか、精神的にどうなるのか。想像を絶するというより想像すらできませんでした。
ペースも何もわからない初参加で、24時間100キロを歩くということは自分のことで精一杯だろう。でもその限界に、極限の状態に自分がなったときに周りが見えるのだろうか?人のことなどかまっていられないのではないか・・・。目標はもちろん完歩ですが、その極限の状態に自分がおかれたときに周りに対して気遣いが出来るのかどうかを知りたい・・・という想いがありました。

  過去に参加した人から「とにかく自分のペースで」とアドバイスをいただきました。
距離と時間、各チェックポイントまでの目標タイムを自分なりに考えながら歩きました。
  西大寺から長船あたりまではまだ周りをチャレンジャーの方が多く歩いていたので心強さはありましたが、備前体育館前の山越えは予想していなかったので正直きつかったです。  

その備前体育館ではエイコースポーツの方達のマッサージにも助けられ、応援に駆けつけてくれた仲間の顔を見て安堵し、伊里漁協でのうどんと卵に一息つき、チャレンジャーの仲間とも合流し夜の閑谷学校への登りを越えて吉永へ。
ここまでは意外に足の調子も良く、もしかして100キロ歩行って楽勝?って思いましたが甘かったです。そんなわけないですよね。

  吉永を越え、真っ暗な土手道で足の水ぶくれをつぶしてしまい、そこからは一歩一歩が苦痛の連続です。なんとか和気のリバーサイドまでたどり着きましたが最初に予定していた時間をオーバーしていたので足の治療とフルーツだけですぐにスタート。

  ここからの残り30キロが一番きつかったです。難所でした。
冷え込みから夜が明けはじめ気温もあがります。熊山の延々と続く直線から桜が丘のキツイ上り坂。その後また長い直線。精神的にも肉体的にも疲労がピークですし足は無理矢理動かしている状態。足の裏ももしかしたら血まみれかもって思えるくらいの激痛です。それに睡魔。ストレッチをしてもそのまま後ろに倒れそうな感じでした。

  中原橋が遠くに見え始めてもなかなかたどりつけず、残り時間を気にしながらもスピードはそうとう落ちていたと思います。
なので中原橋を渡りきり、オレンジジャンパーのサポーターの人たちの笑顔見たときは本当にウルッときました。100キロを歩いてここまで戻ってきたんだと実感しました。

  一人で黙々と歩ききって記録を出す方もいます。本当に凄いです。でも私の場合おそらく一人で歩いていたら完歩出来たかどうかわかりません。自分に都合のいい言い訳を考えてしまい、リタイアしていたかもしれません。
一緒に歩いてくれた仲間がいたから自分も完歩できた、させてもらえた。そして応援してくれた多くの人たちを思うとここまでの本当にきつい道のりを歩ききってきたことに涙が出そうでした。

  結果は23時間53分でゴール。ぎりぎりの時間ですが、そんなことはどうでもいいんです。24時間以内に仲間とゴールできた事がもう満足です。

  大勢のサポーターの方々、地元の方々の声援には本当に勇気をもらいました。
チェックポイントや途中で炊き出しやドリンク、イチゴを提供していただいた地元の方たち。いろいろなポイントで笑顔でむかえてくれキツイところで励ましてくれたサポーターの人たち、車でゼッケンを探しながら見つけて声をかけてくれた仲間たち、先回りしてチェックポイントで待っていてくれた仲間。ゴールテープを前にして伴歩してくれたサポーターの人たち、そして仲間たち。
「歩ききった」というより「みんなに歩かせてもらった」と感じています。きれい事ではなく心から応援してくれた人たちのおかげだと感じました。

テープを切る瞬間のあの光景は最高でした。
今回の参加で、絶対にあきらめない気持ちと仲間の大切さを心底実感しました。

  「極限の状態に自分がおかれたときに周りに対して気遣いが出来るのかどうかを知りたい・・・」と自分で考えていたテーマ。それが出来たのかどうかわかりません。でももしかしたらそのテーマに少しでも近づけたのかもしれません。仲間とかならずゴールに・・・という思いだけで歩きつづけたので途中リタイアすると言うことは一度も頭に浮かびませんでした。

  助けているつもりが助けられ、助けられているつもりが相手を助けていた。
私にとってこの大会への参加は自分自身を見直せて、一人ではない、大勢の仲間がいるということを感じさせて頂けるものとなりました。

  24時間で100キロを歩く
日常生活ではあり得ないことです。だから挑戦する価値はあります。
どうしようもない事情での途中リタイア、タイムアウトになる人も大勢います。
完歩出来ても出来なくても挑戦したからわかること、得ることは想像を遙かに超えます。

私が今回歩いて得たものは「感謝」「仲間」そして「一歩踏み出す勇気」です。

  きつく、つらく、苦しく、長かった24時間100キロ。
でも最高の時間でした。

皆さんにお礼の気持ち、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。