小銭 啓二さんのメッセージ

はじめに

私は、昨年に引き続き2回目の参加、昨年は19時間台で完歩しましたが、足腰に激痛が走りクタクタになりながらの大会でした。もう出まいと思っていましたが「のどもと過ぎれば熱さを忘れる」…昨年の反省を踏まえて「今年はラクラク歩く」をテーマに準備を進め大会に臨みました。
私は倉敷の某医療法人で勤務しており、当初、同僚との酒の席でN施設長やМ課長代理も参加を表明していましたが、友人の結婚式や子守を理由に辞退され(逃げた???)、初参加のゼッケン075(おなご)泉さんと2人での戦いとなりました。2人の準備と珍道中を報告します。

準備
道具(私チョイス 参考までに)   
      ①マラソン用クツ…フルを5時間台で走るクッション性の高いもの 歩いていると足が腫れるので、大きめがよい(私の場合は1センチ)
      ②サポートのついたタイツ上下…テーピングと同じ効果があるらしい(買ってよかった)
      ③靴下…5本指で通気性の良い物、後半戦はテーピングの手間や靴下の履き替えを考えると普通のもよい
      ④小型のリュック…飲み物、携帯食、夜間の寒さ対策程度の荷物を入れるもの…飲み物は1本を持参、少なくなったら買うくらい
              女子は荷物が多い??から自転車用の容量がラン用より大きめ、登山用より小さめ 歩行に良いかも
         ⑤ライト…夜間の歩行、たいてい電池は10時間くらい持つので、予備電池はその辺で買えばよろしい
      ⑥テーピング…足の裏や足指のマメ、足首の負担対策、するとしないで大違い
      ⑦熱中症対策…水分をガブガプ飲まない、10~20分おきに一口ずつ飲む(いっぺんに飲んでも吸収されず余計に尿になって出るらしい)

体の準備 
100キロを24時間で歩こうと思うと平均時速4.17キロのスピードが必要で、そこには休憩も入れると時速5キロ以上で歩かないと間に合いません。(5キロ平均で20時間) 
トレーニングとして泉さんを連れて40~30キロの長距離歩行も3月下旬から3回、日々のトレーニングとして2・3か月前から週3回ペースで1時間で1万歩、距離にして7キロくらいの歩行を指示しました。長距離の歩行はどこにトラブルが起こるかわかりません。関節痛やマメ、寒さ・栄養対策など、そのため長距離を歩き事前に洗い出しテーピングする位置や必要な物品をそろえました。
私は昨年の大会の後から年間を通じて月に1~2回のペースで20~40キロ歩いていました。普段から歩く習慣があれば、特別な訓練は必要ないかもしれません。実際に、4月に入ってから時速7キロ歩行のペースを確認したくらいです。
あとストレッチ…アキレス腱のストレッチは皆様想像がつきますが、大事なのは大腿四頭直筋や大腿筋膜張筋など股関節から膝関節にかけての伸筋を十分にストレッチすることです。長距離の歩行は膝だけでなく股関節や腰部にも負担が強く、足腰の柔軟性がなければ負担は一か所に集中して色々な所に激痛が走ります。(股関節や膝関節が折れてるくらい痛い)そうならないためにも、普段と歩行中のストレッチは欠かしてはなりません。



心の準備
コースやレースの展開が分からないままで歩くのは誰でも不安です、そもそも100キロを歩くペースはわからないし…私たちは事前にコースの下見、本コースの1/2は歩きました。先の見通しがつくと精神的にも楽です。

道中の様子
・出発…後楽園河川敷 10:00~

・スタートから20キロまで
   まだまだ遠足気分、周囲もざわざわと笑い声、皆様余裕ですね、後半を考えると一般人は7キロ歩行の練習ペースで歩かないように… 一発目のコンビニのトイレは大渋滞、行くと大幅にロスタイム、寄ってしまった…

・30キロ地点 長船あたり 15:00
  そろそろ足が痛くなった、暑さで体力を奪われる人々 ここまでの流れは、20時間以内でゴールするのも夢じゃないペース!!! 長船農協とイリエショッピングで各10分くらい休む。
静岡県から来られたゼッケン315さんの3人チームと抜かれ抜きつつのレース(70キロ地点まで)、聞けば私の母親世代…(私は38歳…)大人のパワーに圧倒され、身体機能ベスト年齢の我々が愚痴を言っている場合じゃない~、道中のおしゃべり・途中の再会に感激を受けます。3人とも完歩された姿も確認でき、おめでとうございます。また岡山にいらっしてくださいね!!

・41キロ地点 備前体育館 17:58 155位 
  道中、クネクネ山岳地帯、体育館は見えるが遠回りで歩けど近づかず。泉さん足にマメができテーピングの追加、アイスを食べて復活 30分くらい休憩

・51キロ地点 伊里漁港  20:06 157位  
やっと距離も時間も半分、周囲は暗黒の闇…今後の見通しを考え気が遠くなる相棒…、僕はうどんを3杯食べてモリモリ ここでも30分くらい休憩

・60キロ地点 閑谷学校トンネル越えたところ 22:00 
職場の同僚の応援、暗闇の山道から爆音・大声を響かせながら手作りの旗を持参して。完歩と今度打ち上げをしようと誓い先を急ぐ(仕事終わりにありがとう)

・70キロ地点 和気リバーサイド0:26 133位 
  休憩所は戦場の負傷兵のよう、意気消沈している彼らを横目に、テーピングの追加、さっさと一服(30分くらい)を済ませて再スタート、昨年極寒の河川敷だったが、今年は暖かかった、フリースを着るも暑いくらい

・90キロ地点 日の出5時前 和気から道中コンビニを見つけるとトイレや足の手入れやらで各10~20分の休憩したなぁ
もうゴールは目の前、体を「くの字」に曲げて歩く人・痛みで前へ進めない人・愚痴を言っている人・挨拶しても返せない人を抜き去り順位をグングン上げていく。元気な人は 我々くらい!?

・101キロ ゴール 95位 7:17 見事、2ケタ台の順位!!! 多少マメはできたが、まだ30キロくらいは歩ける体力がある2人!?


まとめ
普通の人は、100キロの距離を24時間で歩こうぜ」という誘っても、途方もない数字に「できない」理由を並べることでしょう。
しかし、できない理由を並べるより、できるよう体や道具・心の準備をすることで、不可能と思っていたことが可能になります。私生活や仕事は、ここまでの頑張りは必要ありませんが、困難を乗り越えることで人生の歩みも豊かになり、困難なことを挑戦する楽しみに変えて頑張ることができます。
私は昨年に引き続き2回目の参加ですが、レースの流れや展開を想定することで心と体、道具の準備は整い、楽々100キロを歩くことができました。
泉さんは初参加のレースで展開が読めない中、心や体がどこまで耐えることができるか不安もあったことでしょう、でも事前の準備とトレーニング、そして歩みをあきらめることなく笑顔を絶やさず歩めたことで、21時間17分でお見事、ゴールの祝杯を挙げることができました。別に100キロ歩けても誰かに褒められる・賞金が出る訳ではなく無意味な挑戦であろうと思いますが、自分自身への挑戦と成功する喜びはやり遂げた者にしかわからなし、人生の中で有意義な時間であったと思います。運営スタッフの方々、一緒に参加してくれた泉さん、ほんとうにありがとうございます。