山本 綾花さんのメッセージ

 まず、私はのだ初の新人社員研修ということで、この24時間100キロ歩行に参加しましたが、正直、初めてこの大会に参加すると聞いた時は「100キロ!?歩けるかな・・・」と、とても不安でした。私は、過去に部活動などで運動部に所属していましたが、体力には全く自信がなく、それに100キロという距離が想像もつきませんでした。会社や会社の先輩方から準備物や注意すべき点などの話を伺っていましたが、皆さん口を揃えて「足の爪がうげた」「足の皮が捲れた」「今までに見たことのない大きさの血豆や水ぶくれができた」とおっしゃっていたので、特に足についての不安が大きかったです。ですが、テーピングをすればそんなに大惨事にはならなかったという話を聞いて不安が少しなくなりました。実際、テーピングをして歩きましたが、100キロ完歩した後、足の裏は左足のかかとの横に3センチ位の水ぶくれが1つできていた位でした。何度か水たまりにはまってしまったせいで足の裏の皮がふやけていたのもありましたが、思ったより酷くなかったので、よかったです。
 もう一つ、天候についても心配でした。今年は雨風が酷くなるかもしれないということで、とても不安でした。会社の方に雨具はどんなものが最適なのか相談しましたが、今までに雨が降った事がないということで、雨具においては全く知識がない状態だったので、正直、自分が準備したもので大丈夫なのかと不安でいっぱいでした。私は長めのカッパとズボン用のカッパを準備しましたが、お手洗いとリュックから物を出すとき以外には、特に不便に思わなかったので、よかったです。ですが、思ったより風が強く、かぶっていたカッパのフードが風で捲れて意味がない状態だったので、フードが風で捲れないカッパを準備するべきだったと思いました。
 そして本番です。私は80キロ地点までは会社の同僚と2人で歩いていました。途中、たわいもない話で盛り上がったり、他の参加者さんと色々なお話ができて楽しかったです。今回のルートは坂がきついとは話に聞いていましたが、のだ初の炊き出しがある備前中学校前の坂は本当に辛かったです。「あと3キロです!この坂を登って下ると炊き出しですよ!」と言われて、「よし!あと3キロでラーメン!ラーメンまで頑張ろう!」と2人で励ましあっていましたが、坂がきつくて、3キロが物凄く長く感じました。上り坂より、私は下り坂のほうが足に上手く力が入らず、大変でした。でも、その3キロを超えた後に、炊き出しで会社の先輩方に「お帰り!ここまでよく頑張ったな!」と言ってもらえて、とても嬉しかったし、とても心が温かくなりました。ゆで卵のメッセージにも、たくさん元気を貰えました。いざ出発する時も、「いってきます!」と言うと、「行ってらっしゃい!」「頑張れよ!」とたくさん応援をしていただきました。私は応援されるたびに、絶対完歩してやるぞ!という思いが強くなっていきました。50キロを超えた頃からが、雨風がとても酷かったです。準備していた懐中電灯だけではできた水たまりの存在に中々気づくことができず、何度も深い水たまりにはまってしまいソックスまでビショビショになってしまいました。ですが、閑谷学校に着いた頃にはもう雨も上がり、綺麗な星空を見ることができました。そして70キロ地点。待っていたのは、とても長く、真っ暗な河川敷の直線でした。そこは精神的にとてもきつかったです。周りは真っ暗で、目の前には自分たちより何百メートルも前を歩く人たちのリュックのライトがチカチカと点滅している。あの光景は今思い出すだけでも寂しくなってきます。その時には私も同僚も疲れて、口数がだいぶ減ってきていました。約6キロほど歩いて、やっとコンビニに辿り着けましたが、そこからが私のピークでした。それまではコンビニなどで休憩をしても、何メートルか歩けばスピードが戻っていましたが、そこからは歩いていても中々スピードが出ず、足の裏の痛みも激しくなっていきました。80キロ地点を超えた頃から私のスピードが落ち始め、とうとう一人で歩くことになってしまいました。そこからが1番辛かったです。足が痛すぎて、ゴールまでほとんど泣きながら歩いていました。それでも、応援してくれていた会社の先輩方やスタッフの方や家族の応援のお陰もあり、なんとか23時間13分という結果で完歩することができました。あのゴールテープを切った時の感動は絶対に忘れません。この大会に参加する機会を与えてくださった会社、どんな時も全力でサポートしてくれた先輩方、応援して下さった方、そして、100キロを完歩できる体に産んでくれた家族に、感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました。これからの社会人生活、頑張っていきます!