門田 実夕さんのメッセージ

24時間で100㎞を歩くというのは、想像できない分、恐怖心との闘いでもありました。今まで本格的にスポーツに取り組んだことが無いため、物の準備も分からず、会社や先輩のアドバイスを聞いても、自分の準備が十分なのかどうか、日を追うごとに不安になっていたのを覚えています。ですから、運動にあまり積極的ではない人ほど、スポーツ用品店の店員さんにも声を掛けるべきですし、値段が高いから……と道具を安い物ばかりで揃えるのはやめた方がいいです。少しでも安心して100㎞歩行に挑む為にも、道具の準備にも手を抜かないことが大切だと思います。また、道具だけでなく、少しでも体づくりはしておいた方がいいです。自分で20㎞くらいを歩いてみたり、時速7㎞で歩く練習をしたりして、どこを痛めやすいかや、筋肉痛の程度などを知っておくといいと思います。
今回の大会は天候に恵まれず、何度も向かい風に煽られ、なかなか足が進まない状態で、自分の心が完全に折れかけたこともありました。私は中盤まで一人で歩いていたので、余計に気持ちに負荷がかかっていました。しかし、『一人』で歩いていても決して『独り』ではなかったと思いました。同じ挑戦者やサポーター・一般の方々が応援してくださったり、声を掛けてくださったりしたからです。「ゴールしたい」「ゴールしてほしい」という気持ちを持つことは自分だけでなく、誰かの力にもなることを実感しました。次は私がサポートする側となるので、歩いて感じた事を次の挑戦者にもどんどん伝えていき、役に立つサポートをしたいです。

この大会で歩いた100㎞はまるで人生を体験しているかのようでした。はじめの10㎞や20㎞は静かな天候や道も、30,40㎞になると天気が荒れたり坂道がきつくなったりして、100㎞に近づくにつれ、落ち着きができ、ゴールでより晴れ上がる。㎞を『歳』に直すとより人生のように感じます。これから沢山の向かい風に足を止められてしまうこともあると思いますが、大会で雨風を耐えて完歩した自分の強さを信じて乗り越えていきます。貴重な体験が出来て本当によかったです。