岩本 達也さんのメッセージ

岩本達也49歳

仲間内の先輩に誘われて今回初めて参加させていただきました。少し年上の先輩たちが過去に完歩されているということ、自分自身にもまあまあ体力に自信があるし、時間さえ経てば何とかゴールぐらいはできるだろうと非常に軽い気持ちで参加することにしました。日頃使っているトレパン、息子が塾で使っているリュックサック、装備に関しても軽い感覚で当日を迎えました。
 スタートして序盤から気持ちよくスイスイと歩け、参加者の方に声をかけたり、話しながらで、全く根拠なき余裕感で快調、充実感いっぱいでした。
異変が起きたのは60キロすぎ。閑谷学校から和気へ抜ける山道、下りにさしかかった時でした。突然に足の動きが鈍くなり、それまでの感覚とは明らかに違います。スローダウンせざるをえなくなりました。ゆっくり歩いてさえいればまた復活できるだろうととりあえず歩きました。しかし復活の兆しは全くなく、足の痛みはどんどん増すばかり。バンバン追い越されて、心も萎えていきました。さらにスピードは落ちてチェックポイントの磐梨中学ではヘロヘロでグロッキー寸前。ボランティアスタッフの方にいただいたうどんを片手にボーッとしていました。しかし、こんな時間にこんなところまで仲間が応援に来てくれていました。激励の言葉をもらい、さらには高校時代の同級生との突然の再会によって「こりゃあ絶対にリタイアは許されんぞ!」少し怖い気持ちになりました。休憩後、気を引き締め直して出発しましたが、やっぱりスピードが出ず、よろよろ歩きでネオポリスをやっとのことで越えました。この時に「時間内ゴールなんか絶対に無理、しかし自分からリタイアすることは許されない、時間ギリギリまでとりあえず歩いて、時間内ゴールできなければそれはそれでしょうがない。それなら言い訳になるだろうし、なんとか格好がつくのではなかろうか」そんなことばかり考えながら歩いていました。日が昇り、牟佐の手前でよろよろ歩きの私に背後から声がしました。今回誘ってくださった先輩です。「おめえ!こんなところでどうしたんなら!ダメなんか!元気出せえ!!!」背中をバシッと叩かれました。この闘魂注入で「そうだったリタイアは許されん!絶対に時間内にゴールせんといかん!」という気持ちが強制感とともにまたまた湧きあがってきました。そこからは痛みを押して一気に加速。「絶対に時間内ゴール」頭の中はそのことだけ。必死に歩きました。その甲斐あって時間内ゴールの確信ができたとき正直本当にほっとしました。ゴール直後、今回応援してくれた仲間に順に電話をしようとボタンを押しましたが、急いで切ってメールでの報告に変えることにしました。大勢の人前で涙流して泣くことはできないと咄嗟に思ったからでした。最後の最後まで見栄とプライドにこだわった私の100キロ歩行でした。関わってくださった全ての方に感謝申し上げます。ありがとうございました!!!