亀山 豊文さんのメッセージ

晴れの国おかやま 24時間・100キロ歩行に参加して
亀山豊文

フェイスブックの感想文募集で「足が痛いうちに書け」との言葉に触発され書かせていただきます。
感想になっているかは不安ですが投稿させていただきます。

まずこの大会を準備していただいたスタッフの皆様、サポーターの皆様、また、各所や沿道で応援をしてくださった皆様に感謝申し上げます。
昨年の大会前、偶然知人のフェイスブックで知ることになりこの大会への興味が増してきていました。
昨年の大会は仕事の都合がつかず断念しましたが、大会直後から「来年は出たいので休み取らせてください!」と1年前から職場での根回しをしました。
3年少し前から徒歩通勤(往復約11㎞)をほぼ毎日と休日にも同じくらいの距離を歩くことを目標に、月間約300㎞を歩いていましたのでおそらく完歩できるのではとの甘い思いがありました。

事前練習会へ参加し、時速7㎞を意識し歩いてみてくださいとの説明を受け1時間のトレーニングを受けました。
何とか時速7㎞は維持できましたが、これを10数時間維持することは無理だろうと思い、普段意識している時速6㎞をこの大会の目標と定めました。
時速6㎞なら約17時間少々で歩けるかなとの思いを巡らせながら大会に臨みました。

スタートから39.4㎞の湯次神社まではほぼフラットな道のりで多少の足の違和感や少しの痛みをこらえながらでしたがほぼ目標の速度で歩くことが出来ました。
またスタートからは決起集会で知り合った香川から参加の女性の方と一緒に歩き、話し相手をしていただきながらマラソンの経験のある彼女の水分補給や食料補給のタイミングを参考にさせていただきました。

湯次神社から備前中学校に通ずる道は山越えで「足に来る」というのはどんなものか思い知らされました。登りは順調でしたが、下りに入ると膝への負担が大きく、下りが得意な彼女には先に進んでもらうことにしました。備前中学校でタイムチェックと炊き出しをいただき、今までに経験したことがない体の重さ、関節の固まる感じを初めて体験しました。
昨年の大会感想を書かれていた方に、距離練習の大切さを言われていた方がありましたがまさにその指摘が的中しました。
次の伊里漁協までの道のりの長さ(わずか7㎞ほど)に一人になった孤独感と足の痛みで何度リタイヤを考えたかわかりません。

何とかたどり着いた伊里漁協では別のチャレンジャーを応援に来ていた方が、たまたま存じ上げている方で、その方にいただいたロキソニン(鎮痛剤)のお陰で足の痛みもほとんどなくなり閑谷緑地公園まで11時間17分で到着できました。
伊里漁協までに考えていたリタイヤから、これなら目標の20時間を切ることもできるのではないかとの浅はかな思いがありました。

閑谷緑地公園を出発すると、街路灯のない長い急こう配の登りが続きそれが終わると、備前中学校前で経験した以上の長い下り坂が続きます。
その頃には足は、自分の思いとは違う反応があるようでした。
磐梨中学校では他のチャレンジャーのタイムチェックをして、序盤伴歩してくださった彼女が順調に先に進まれているのを確認するとともに、既にフィニッシュされている方がいることにも驚かされながら、重たく動きの悪くなった体にむち打ち磐梨中学校を後にしました。

最後の難関ともいえる山陽団地のアップダウン、普段なら何気なく超えることのできるはずの峠とも言えないアップダウンが、「コース係の人は凄い山場を用意している」と恨み節も出てきました。

85.8㎞最後のタイムチェックポイントを通過し、残りの距離と今歩ける自分の速度を考えながらどのくらいでフィニッシュテープを切れるか、それのみを考えながら歩きました。
太陽が昇り、市内の見慣れたビル群が輝きを増し始めたころ中原橋を通過し、フィニッシュのイメージが少しできるようになりました。

目標にしていた20時間以内は達成できませんでしたが、午前6時27分無事フィニッシュすることが出来ました。

応援してくださったすべての皆様にお礼と感謝を申し上げます。

 初めて大会に参加して気づいたことですが、スタッフの皆様は、チャレンジャーたちが迷わないようにいろいろな工夫をして下さっていました。またその設置したものは全て撤去しなければならないことからも相当の手配、片付けに関する準備をされていることを痛感し、いろいろな大会や競技会で輝いている選手やチャレンジャーの後ろには大勢の裏方の人の支えがあることを考えさせられました。

フィニッシュの感動もつかの間、帰宅すると益々体は動かなくなり4日(木)はほぼ寝たきりで、自力で起き上がり歩行するのも困難な様子でした。

自分がそれなりに練習してきた10×10も百ですが、100×1も百です。
同じ百でも違うことをつくづく思い知らされました。

参考になるかはわかりませんが、チャレンジャーとして参加を希望される方は、今までの自分を超えたところに何が起こるかを一度は体験しておいたほうが良いと思います。

完歩は一人ではできるものではないとの思いがさらに増す大会でした。
来年の出場はまだ考えることが出来ませんが、ありがとうございました。