私が「晴れの国おかやま24時間・100キロ歩行」(以下「おか100」)という大会の存在を知ったのは2022年12月のこと。減量の一環として始めたウォーキングも丸2年を過ぎ、何か自分を試せることに挑戦したいと考えていた矢先に「おか100」の存在を知り、迷うことなく申し込みを済ませあとは抽選結果を待つのみとなった。が結果はまさかの「落選」。いくら抽選とは言え自分が落選するなんてまったく想像していなかっただけにショックはかなり大きかった。正直とても悔しかった。
今思えば、その時の「悔しさ」が「おか100がダメならどこか違う大会でもいいから、どうしても100キロを歩いてみたい‼」という前向きな気持ちに変えてくれたと思う。そしてその時の「悔しさ」が同じ年の4月、5月に行われた別の2大会での100キロ完歩に繋がったと思う。あの時の「落選」がなければ「おか100」だけで終わっていたかもしれない。人生何事も「ポジティブシンキング」が大事。
そんな過去のいきさつがあって迎えた初めての「おか100」
この日をどんなに待ちわびたことか。
参加することのできる喜びは一入。
事前の説明会や練習会、コース下見にも参加させていただいたが、「都市型」ウォークの歩行経験しかない私は「こんなにアップダウンのあるコースを24時間以内で歩き切ることなんて出来るのだろうか?」という不安しかなかった。そのため今回の「おか100」では24時間以内での「完歩」のみを目標に(変に気負わず最悪DNFもありかな?くらいの気持ちで)スタートを切った。
周囲に影響されていつもオーバーペースになりがちな私は、今回は後方からのスタートとし、常に心拍数にも気を配った。またシャリバテを防ぐために行動食もこまめに摂取した。そうして前半は体力温存に努めたことが、40キロ過ぎから始まるアップダウンの連続を攻略し、前半の遅れを取り戻すためのスパートに繋がった。
昼間の「暑さ」と夜間の息が白くなるほどの「冷え込み」(この冷え込みには正直驚いた。まさかこんなに冷えるとは。完全になめてかかっていた)そして目を閉じて半分寝ながら歩くことを余儀なくされた「睡魔」との闘い。更には過去に経験したことのない右足の踵の刺すような「痛み」これら「四重苦」を制しての初「おか100」「初完歩」はいつまでも想い出に残る記念すべき大会となった。
この大会を振り返り、
「人の心の温もり」
「人の心のあたたかさ」
「おかげさま」に感謝する心
「みんな一緒」辛いのは苦しいのは自分だけではない
これらを身をもって体得体感できた素晴らしい大会であった。
2023年大会での落選という苦い経験がなければ、今大会での「完歩」「感歩」はなかったかもしれない。2025年の大会も抽選に当選すれば必ず歩こうと今から決めている。
最後になりましたが、実行委員会の皆様、チャレンジャー、サポーターの皆様、そしてこの大会に携わったすべての皆様に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。お疲れ様でした。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
山枡 雅彦