「旅は〜まだ終わらない〜♪」
65歳で再就職した会社が100km歩行の協賛企業であることがモチベーションとなり、入社2年を経過して出場を決意。
さぁ頑張ろう、と思っていた矢先、スタート4日前に手首を骨折するアクシデント!肘から手首にかけて石膏で固められ、会社には1ヶ月の休みをもらう羽目に…。100km歩行はどうしたものか?多分、人に相談したら100人が100人「やめとけ」と言うじゃろな。え~い、行くぞ!
当日の天気予報は雨。石膏はサランラップでグルグル巻きにして、最初からカッパを着てゴム手袋を装着して、いざスタート。頭の中では中島みゆきの「地上の星」のメロディが。私の100km歩行プロジェクトXの始まりだ!
スタートまもなく、土手の上から会社の仲間からの声援が!ケガを押しての強行なので、身を潜めてのスタートだったけど、こうなったら頑張るしかない。
途中、御子息2人と参加されている社長と遭遇。ケガを押しての参加を非難されるどころか、励ましの言葉を頂き元気倍増!
しかし、ウォークには関係ないと思った手首の骨折、徐々にダメージが!石膏で固められた腕はいつもの腕振りが出来ない、体幹が使えない、脚だけを使うウォークになり脚のダメージがムチャ大きい。石膏の下の腕は蒸れまくり。不自由な右手の為、給水、給食もひと苦労。
備前中学校の到着は、練習の時より1時間半遅れ。リタイアが頭をよぎるが、リタイアの列が長い行列。卵ご飯の列の方が短いので、そっちに並び、次のリタイアポイント伊里漁協を目指す。
途中、社長親子と3回目の遭遇。社長の御子息とも楽しく談笑し、元気をもらう。しかし脚の消耗はどうにも…先に行ってもらう。
伊里漁協到着。リタイアコーナーに直行し「リタイアしたら最寄り駅に送ってもらえます?」と質問したところ「今からでは終電に間に合いません」「次の閑谷公園まで行きましょう!楽しいですよ!」
そうだ、こうなったら楽しもう!リタイアじゃなくタイムアウトじゃ!リタイアは自分に負けることだけど、タイムアウトは最後までチャレンジすること。結果、タイムに負けだけど自分には負けじゃない。思い切り楽しもう!
51.3km地点の伊里漁協を出発したのは午後9時58分。制限時間はあと半分。今の消耗状態では無理じゃな、と思ったら逆にウォークが楽しくなる。いつもは寝ている深夜に、こうして歩いている。何という非日常の空間。海外旅行とか行かなくても、こんな素晴らしい非日常の世界があるのか。
69.9km地点のリバーサイド和気を出発するのが午前3時30分。あと30kmを6時間30分。フレッシュな練習の時なら楽勝の時間だけど、今の自分の状態では…。
77.5km地点磐梨中学校に午前5時35分到着。まずトイレに行って、さぁうどん。えっ、直前で終了?どうやら、トイレの間、次の人が到着して、その人が最後だった模様。気を取り直してスタート。
91.8km地点9時の関門には間に合いそうにもないけど、とにかく前へ前へ!もうすぐセブンイレブン牟佐店…というところで、シルバーのハイエースから降りたスタッフの方が満面の笑みで「お疲れ様でした!」
ここで私のチャレンジは、約90kmで完結しました。頭の中にメロディが浮かびました「ヘッドラ〜イト、テールライ〜ト、旅は〜まだ、終わら〜ない♪」
私のプロジェクトXは続きます。またチャンスがあればチャレンジしたいと思います!
福田 実

