「しんどい時、辛い時、私にはこの手が必要なんだ」ちぱ

ウルトラウォークに出会って3年。
おか100は5回目の挑戦でした。一度目は途中でリタイアしてしまいその悔しさが忘れられず2回目の挑戦。
無事完歩したら今度はその達成感と高揚感が忘れられなくなり回を重ねています。毎回大会では様々な出会いがあります。参加者同士時には励まし合い、共にゴールを目指す仲間との歩きながらやエイドで交わす会話は元気や勇気を貰えます。

そんなよくある出会いと思っていたけど、1人だけ特別な出会いがありました。ある大会中のチェックポイントで偶然出会った男性と共に歩く事に。調子の悪い私を気遣いゴールまで一緒に歩いてくれたおかげでなんとか完歩する事ができました。そんなきっかけから始まった私達の関係はいつしか恋人同士に。おか100へは彼は申し込んでいません。「これからは一緒に参加しよう」と約束した私達にとって私1人で参加する今回の大会は私の最後の1人挑戦と彼は応援する側となりました。

5/3、わざわざ長野松本から夜行バスで駆けつけてくれた彼と共に新大阪から新幹線で岡山へ!私を見送った後、ゴールで待ってる!という彼の言葉。笑顔で彼の元へ20時間以内にゴールする目標を胸に歩き出しました。しかし初めての本格的な雨の中の歩きは予想以上に苦しめられました。前日に買ったワークマンのカッパは気付けばシャツもタイツも濡れています。そのせいで普段なら平気なところが擦れて痛くて歩けません。

痛みでペースはガタ落ち。リタイアも頭をよぎります。65km水行谷神社エイドではスタッフさんにバンドエイドをもらい処置をしようとしたけれど手探りではうまく貼れず改善しない痛み。ようやく現れたコンビニで乾いたタオルとバンドエイドを購入しトイレでびちょびちょに濡れたTシャツ.アンダーシャツも脱いで処置。痛みでの失速とこの2回の処置でかなりの時間ロスです。目指してた記録も達成が難しい、冷えた体での再度の歩き出しは本当にキツかった。

それでも歩き出した先に見えたのはなんと翌朝ゴールで待ってるはずの彼の姿。終電で和気駅まで来て、1番キツくなるラスト33km一緒に行こうと共に歩き出してくれました。痛みで折れた心と疲労のピーク。どんなに心強かった事か。エイドではゆっくり休んでおいで、ケアもしておいで!と外で待っていてくれました。私の苦手な土手沿いの道では励ましの言葉をかけ続けてくれました。初めて出会った大会でも強風の吹く土手沿いの道、こんな風に先を歩いてくれたおかげで私は頑張れたなと思いながら今回はどうしても辛かった数kmは先ではなく隣で手を繋いで歩いてもらいました。

しんどい時、辛い時、私にはこの手が必要なんだ。
改めて感じる事ができました。
目標としてた20時間切りはできないけど日が登り明るくなりゴールが近づくとできるところまで頑張ろう、最後の力を振り絞って1分でも良いタイムでゴールしたい!と思いラストスパート!ゴール直前、ゴールシーンを撮るから先行くよ!と離れる彼の背中を見ていたら目標達成出来なかった悔しさが改めて込み上げます。それと同時に彼がいなければあと1時間は遅かったのではないか、そもそもゴールまで来れただろうか?彼のおかげで今私はゴールを目指し全力を出して歩けていると思い感謝と愛しさで胸がいっぱいになり涙が溢れます。

ゴールのレッドカーペットはたくさんのスタッフさんの割れんばかりの拍手と労いの言葉が降り注ぎます。今までのどの大会よりも感動のゴールでした。ウルトラウォークの大会に出ると心身共に極限の状態なのでいろんなことに気付きます。今回気付いた事は私は彼と歩きたい。

記録を目指すのも楽しいけど、辛い事、しんどい事、楽しい事、全て支え合い、共有しながら彼と共に歩きたい。しんどさと辛さの極限で、全く余裕のない私を6歳も下なのに笑顔で毎回支えてくれる彼はきっとこれからの人生でも同じように私を支えてくれる事でしょう。そして私も彼がしんどく辛い時には支えになってあげたい。

出会ってからの時間はそんなに長くはない私達ですが、次のおか100に参加する時は夫婦としてスタートからゴールまで共に支え合いながら連番のゼッケンで歩きたいと思っています。ウルトラウォークを通してたくさんの知り合いや友達、SNSのフォロワーさんもできました。まさか夫までできると思っていませんでした。ウルトラウォークから生まれた出会いの奇跡に感謝です。

ちぱ

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