「高い目標をおき、自分を高めていくつもりです」戸田良範

今回が2度目の挑戦でした。前回は2019年の大会でしたが、途中で肉離れを起こしてしまい、足を引き摺りながら辿り着いた伊里漁港にて、体力の限界もありリタイヤを選択しました。今回はそのリベンジの意味合いもありました。

前回同様で好天に恵まれた中、今回はしっかりとゴールまで辿り着くことを目標にスタート。はやる気持ちを抑え、人と競争しているんじゃない、自分と向き合い戦うんだと言い聞かせた100キロ歩行でした。

しかし、閑谷以降の道中では苦しい場面も多くなり、次々と追い抜かされる中で下を向いてトボトボ歩くようになっていました。やっぱり100キロは自分には難しかったかと諦めが少し頭をよぎりながらふと前を向いたとき目に飛び込んできたのは青い光でした。

当日の受付時に全員に配布された夜行用バッジの光。追い抜いて行った人たちがザックにつけていたバッジの光が、遠くではあるが見えた時、『一人で歩いているけど孤独じゃない。諦めずこの光に付いてこい』と勝手な声が聞こえた気がしました。個人参加でしたが、他のチャレンジャーたちはライバルではなく同じく完歩を目指す仲間であってチャレンジャー全員が大きなチームなんだと思えた瞬間でした。

前を行く光に連れられるようにまた動き出す脚。もう力強くはないが、諦める言い訳は捨て去り、ただ前に進むことだけに集中しました。そして何より、私のザックにつけた夜行バッジが後から来るチャレンジャーの力になる光だと信じて。。制限時間まであと30分くらいを残した時間で無事にゴール。

もうこんなしんどい体験はしたくない、というのもある意味では本音ですが、もっと頑張って他のチャレンジャーを引っ張れるような存在になりたいと思ったこともまた本音であります。

そう、正に『ゴールは次へのスタート』。ゴールから数日経ってこの感想を書いていますが、この熱い気持ちを忘れないよう、日々の生活において少しでも高い目標をおき、自分を高めていくつもりです。

最後になりましたが、大会運営本部やサポーターの皆様、また道中でお声掛け頂きましたお多くの方々にこの場をお借りいたしまして御礼を申し上げます。皆様の支えがあり、無事ゴールすることが出来ました!ありがとうございました!!

戸田良範

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