「練習や準備をすれば必ず完歩できます」山本佳奈

10月に姫路城から大阪城まで妹と100キロ歩いて、楽しくてまた出ないなぁと思いSNSでよく見かけた岡山の100キロにエントリーしました。
エントリーしたけど不安要素もたくさんでした。制限時間が24時間、1人で歩く、地理的に知らないところ、エイドが購入できない可能性がある、暑さ寒さ対策、、色々不安も抱えながら当日を迎えました。

開催回数が多いだけあって猛者だらけでした。完歩、出場回数でブロンズやアイアンのマークを付けてる人や審判、鬼(この人たちに追い抜かれると制限時間危うい)もいて思った以上に県を上げて行われてる大きな大会なんだと感じました。

10時にスタートし、序盤から周りの方達がハイペースで付いていこうとしてかなり序盤から軽い筋肉痛や痛みが出てましたが、周りの人やボランティアスタッフが優しくて、たくさん声掛けてくれて、元気が出ました。
痛いながらも良いペースで歩くことができ、休憩所に着いたら休憩しようと思っていましたが歩いても歩いても休憩所につかない!?36キロまでノンストップ!!流石に足が辛くて小さな休憩所でトイレ休憩して足をやっと休めました。ここで自分のタイミングで休憩したらいいのだと気付きました。猛者ばかりで休憩してる人も少なく、休憩しても短時間な人が多く、私もつられて同じようにしてました。36キロの小さな休憩所を超えると、備前の山が待ち構えてました。思った以上に本格的な山でこれがなかなかに辛く半泣きになりながら登りましたが、登り切ったら景色がとても綺麗でした!

山を下ると炊き出しがあって卵かけご飯をもらい、全身着替えて夜の歩行の準備をしました。炊き出しに体も心も休めました。ここからは前後に人があまりいなくて、暗くなってくると少し怖くなりましたが、後ろにブロンズの方がいて道を教えてくれたり、誰かいるという安心感もあってありがたかったです。50キロ超えると10キロ間隔ぐらいで休憩場があって食べたり飲んだり、声もたくさん掛けてもらってかなり気持ちも身体も楽になりました。地元の人たちが友達が歩いてるの見に来たり声を掛けたりしてて素敵だなぁと横から見て、自分も元気をもらってました。

60キロ地点の休憩所で豚汁を頂き、かなり心と身体に沁みました。60キロ超えてからも上りで、ここが難所と猛者達から聞いていたので乗り切ることができました。情報を聞いていて良かったです。65キロ辺りで小さな休憩所があって、何でもあるよ!何がのみたい?食べたい?ってボランティアさんに聞かれ、大好きな餡子のお餅を頂きました。ここが私の中で1番元気がでました!!そこで女性のウォーカーはまだ数人してきてないね、めちゃ速いペース!と言われ、女性で1番にゴールしたい!!と意識し始めました。そこからスタート時よりも速い9分前半までペースを上げて休憩所も10分のみでまた歩き続けましたがその代償は大きく、急に足が動かなくなり眠気にも襲われました。何度も止まりたい、辞めたいと思ったけど、あともう少しと言い聞かせ、92キロで最後の休憩をしてゴールへ向かいました。4時半ぐらいからだんだん明るくなってきて、ゴールが見えてきてなんだか泣きそうになりました。ゴールでは手を振って待ってくれていて、たくさんのボランティアさんに迎えてもらいました。ゴールすると達成感が半端なく!歩き切ったんだ!頑張った!!そんな感情になり泣きそうになりました。

タイムは目標の20時間切れましたが女性で1番でのゴールは叶わず!しかし自分が持てる最大限の力で歩いたので後悔はないです。終わった後は足が痛過ぎて全く歩けず、さっきまで歩いてたのが嘘のようでした。
1番にゴールした人はおそらく14時間ぐらいで帰ってきてはと聞き驚愕です。

岡山の100キロウォークは初心者には辛いかなと思いますがしっかり練習や準備をすれば必ず完歩できます!ボランティアさんや周りのウォーカーさんは本当に優しくて、温かいです!何度も助けられました!
感動する100キロウォーク!まさに感歩でした!!

山本佳奈

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