「この素敵な体験を皆さんに伝えていきたい」横内 孝明

 もともと歩くことが好きだった私でしたが、48歳の時に癌を患い手術したことを契機に、ダイエットを兼ねて、本格的に歩き始めました。6年かけて体重が30キロほど減少したある日、この大会のことをテレビで知り、「これだ!」と思い、何も考えず申し込みをしました。
 歩くことには、少々自信があったことから、「まぁ、完歩できるだろう」と思いつつ、当選の翌週に、50キロ歩行をやってみました。ところが、ふくらはぎがパンパン、足裏はマメだらけと自信は見事に打ち砕かれました。
 それから練習会に参加し、体験談から得た歩き方や情報収集した装備品を試しつつ、50キロの歩行演習を3回、気象条件の異なる状況での20~30キロ歩行を数回重ねました。
 体験談で聞いた終電に乗り、背水の陣で望む夜間歩行をしてみました。伊里駅から閑谷学校、リバーサイド和気、熊山橋、磐梨中学校、ネオポリス、中原橋を経て、スタート地点へ真夜中に独りで歩行しましたが、香川県民の私には土地勘もなく、2023年の地図とGPSを頼りに遭難のリスクと尿意と戦いながら、たどり着きました。
 そして本番を迎え、大会実行委員、サポーター、応援者、チャレンジャーなど多くの人がいて、日頃の練習は一人でしたので、とてもワクワクしました。スタートすると事前の雨予報も吹き飛ぶ晴天、暑さとの戦いとなりました。早速10キロの沖田神社付近で、これまで一度もマメができたことのない箇所にマメができるなど、事前に相当準備をしたにも関わらず、度々足のケアに時間を費やされました。
 しかし、応援メッセージ入りの矢印、蛍光ライトによる道先案内、自主的な箇所を含む炊き出し、数々の場所での声援など、一人での歩行では経験ができない、とても素敵で温かみのある大会であることをかみしめながら、歩行していました。
 途中では、同じ種類と色のリュックを背負った人を見つけては、話しかけましたが、皆さん気さくに色々お話ししていただき、時が立つのがとても早く感じました。お話しさせたいただいた6名の皆さんありがとうございました。
 更には、ゴール手前15キロ付近で足を引きずるように歩いていた20歳台の男性を見かけ、あまりにもきつそうだったので、大丈夫かなと声かけしたら、ゴールしたいとの決意だったので、残りの区間を一緒に行動しました。苦しいながらも、声を掛け合って、一緒にゴールしたことは、一人で歩いては得ることの出来ない経験となりました。
 本当に全ての人々に感謝、感謝の素敵な大会でした。
 四捨五入で60歳になっている来年も参加して、この素敵な体験を皆さんに伝えていきたいと思います。

横内 孝明

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