「学びと気付きの多い挑戦でした。」柏原 涼太

今回の100km歩行を通じて、まず初めに全ての関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。

私は51.3km地点でリタイアすることとなり、大変悔しい結果となりましたが、沿道でのサポーターの皆様の補給品の提供や、他のチャレンジャーを応援してくださる方々の声援がとても励みになり、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回の大会は初参加ということもあり、どのような過酷さが待っているのか、具体的なイメージを持てないまま準備を進めていました。

一緒に出場した仲間の中には経験者がいたため、出場前に注意点や練習方法についてのアドバイスをもらっていましたが、正直なところ「歩くだけだから何とかなるだろう」と甘く考えていた部分がありました。

大会の6日前には車でコースを下見し、「これならいける」と自信を持ってスタートを迎えました。

当日は10km地点までは、練習通りのペース(時速6.2km)で順調に進んでいました。

仲間たちはそれぞれのペースで歩いており、私は全体の上位3割程度の位置をキープしていました。

しかし、22km地点でふるまわれたイチゴを食べながら「まだ22kmか…」と少し不安がよぎりました。

この頃から筋肉の疲労と足の痛みが出始め、思い描いていたイメージとは異なる現実を感じ始めました。

その後、30km地点で先頭集団にいた仲間と再会しましたが、彼は足を負傷しており、かなり辛そうな表情をしていました。

彼とは親しい関係でもあったため、「一緒に歩きましょう」と声をかけ、再び歩行を再開しました。

しかし、西大寺のマルシェ付近で彼は休憩を取ることになり、私は先へ進むことにしました。

その後、別のチャレンジャーから声をかけられました。

その方は琵琶湖200km歩行を完歩した経験者で、余裕のある様子で歩いていました。

「きついです」と正直に伝えると、「頑張って完歩しましょう」と励まされ、その言葉が心に響きました。

次の難所である山道に差し掛かった頃、事前に下見していた際とは全く異なる感覚に襲われました。

傾斜がきつく、足も思うように動かず、何度も立ち止まりながら頂上を目指しました。

頂上を越えた後も下り坂で足と腰に激痛が走り、ついに備前中学校に到着した時点で完全に限界を迎えていました。

ここで再び仲間と合流し、「もう無理だ」とリタイアを決断しました。

備前中学校で1時間程度の休憩を取った後は、足を引きずりながら伊里漁協を目指しました。

途中、縁石に座ったり、バス停のベンチで休んだりしながら、何とか伊里漁協に到達しました。

リタイア受付の際、スタッフの方から「まだ頑張れませんか?」と励まされましたが、「心身ともに限界です」と伝え、リタイアを受け入れてもらいました。

後から知ったことですが、その受付の方は私のかかりつけの歯科医院の先生だったとのことで、リタイアした状態を知られてしまったことに対しての恥ずかしさを感じました。

リタイア後は西河原までバスで送っていただきました。

その時のスタッフの方々の温かい声かけやサポートに深く感謝しています。

今回の挑戦では完歩は叶いませんでしたが、自分の準備不足と甘さを痛感しました。

この経験を通じて、100km歩行だけでなく、普段の生活や仕事への取り組み方、そして人との付き合い方についても見直すきっかけとなりました。

24時間以内に100kmを歩き切ることは7割の参加者が達成していると聞きました。

それだけに「準備不足」という自分の甘さが浮き彫りになったと感じています。

次回こそはしっかりと準備を整え、完歩を目指したいと思います。

ちなみにリタイア受付をしていただいた歯科医院の方については、近々で通院予定ですので、そこでリベンジの話をしていきたいと思っています。

最後に、今回一緒に参加した仲間たち、そして大会関係者の皆様に改めて感謝を申し上げます。

学びと気付きの多い挑戦でした。

次回は必ずや完歩を達成し、共に感動を分かち合いたいと思います。

柏原 涼太

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