「勇気を頂いたのが皆さんからのお声掛け」長楽健司

今回2度目の参加となります。前回は親子の部に長男と43.9キロを歩きました。ゴールをした時の感動は、今でもはっきり覚えています。
同時に、私の胸の中に何か引っ掛かるものがありました。
「この先が見てみたい」
それを実現すべく、意を決して今年参加をさせて頂きました。ただ、普段仕事に追われ練習はほとんど出来ず倦怠感のある状況での参加となってしまいました。

期待と不安いっぱいの状態でスタート。
私なりに、出来る限りキロ12分前後で歩き、ある程度貯金を作っておいて疲れた終盤はキロ15分ペースで行こう、という作戦を立てていました。
案の定、体の至る所から痛みが生じました。
手足がつったり、足の指や足裏のまめ、足首や肩の激痛等に、60.2キロ以降、何度もリタイアしようと思いました。
更には今回も走ってはいけないというルールに、時間が経つにつれて焦る一方でした。
事前に関門の時刻をメモ書きし、スマホとケースの間に挟んで随時確認をした事で、少しですが気持ちに余裕が出来たように思います。

きつい戦いの中、楽しみだったのが炊出しです。2粒のいちごがあれだけ美味しいと感じた事はありませんでしたし、息が白くなった夜中に頂いた温かい豚汁やお汁粉、うどんは心身ともに癒されました。
個人的に1番は卵かけご飯です。前回のゴール後、息子と一緒に食べた思い出の味。写真を撮って息子に送ると、「うわぁー、美味そうやわぁ。めっちゃ覚えてる。懐かしいなぁ。」と即返信があり、2人とも思い出がよみがえりました。

そして、何と言っても勇気を頂いたのが皆さんからのお声掛けでした。
13キロ付近、親子の部で参加されていた少年から「頑張って下さい」と言われ、「すみません」と慌てて仰っていたお父様との会話に思わず笑みが溢れました。
スタッフの皆さんからの声援にも幾度となく救われました。ゴールゲート前で整列して下さっていた、オレンジのジャンパーの方々からの拍手と「おめでとう」の声。
感動を頂きました。

スタート前のセレモニーで大会関係者の方が言われていた「苦行」と「感歩」を実感するレースとなりました。
この場をお借りして、大会に携われた全ての皆さまに感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。

長楽健司

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