竹野 巧さんのメッセージ

「晴れの国おかやま24時間・100キロ歩行2019」に参加して

ゼッケンNo.1343 竹野 巧

今年初めてチェレンジャーとして参加することが出来ました。私はマラソンは10年ぐら
い続けています。ウルトラマラソンにも興味がありましたがまだ参加したことがありま
せん。
ずっと100kmという距離を体感したいという思いがありましたが、いきなりウルトラマ
ラソンに参加する勇気がなかったところ、2年前に岡山の地元に転勤で戻ってきて、昨
年にこの大会のことを知りました。走るのではなく歩くということでしたので、これな
らチャレンジできそうと思いました。昨年はすでに申し込みも終わっており参加が叶いませ
んでしたので今年こそはと狙っていました。今年から抽選ということでしたが無事にス
タートラインに立つことができました。
今年はお天気もよく、前半の日中の歩行は暑さとの闘いでした。今回のような天候
の場合には、日中の日焼けを極力抑えて体力の消耗をしないようにしなければとい
うことで、腕や顔、首回りに日焼け止めを塗ることはもちろんですが、私は持参してい
た手拭を頭からかぶり、その上からキャップをかぶった状態で歩行しました。これは顔
や首回りの日焼けを防ぐのに大いに役立ちました。手拭は便利で、そのまま汗なども拭
けますし、水で湿らせれば、首などに充てて冷却効果も得られます。また、薄いので
タオルよりかさばらず、不要になっても腰にぶら下げて歩けます。おかげで湯次神社ま
での道のりは、熱中症にもならず体力の消耗も防げた気がします。トイレに関しては、
早め早めに行けるところで行くようにという注意もありましたが、百間川を歩行してい
る間はまとまったトイレがないので待って並ぶか迷いました。結局、沖田神社前の河川
敷の給水ポイントに仮設いただいていたトイレ(5基ぐらい)があったのに気づかず
沖田神社の手前の河川敷グランド脇のトイレ(常設)で並んでしまい大きくロスタ
イムとなり23:50のペースメーカーの集団にも先を越されてしまうことになりました。
しかし、トイレも済ませてそこから黙々と歩きました。22kmぐらいまでコンビニもない
ので、持参していたおにぎりを食べながら歩きました。最初のコンビニはすでにチェレン
ジャーが一杯でおにぎりやパンなどはほとんど売り切れになっている様子でしたので、
スキップして次のコンビニを目指しました。2つ目のコンビニでなんとかおにぎりを購
入しそのまま歩きながら食べました。湯次神社を過ぎると最初の難関の山越えですが体
力的にはあまり消耗しておらず、思ったより楽にクリアできました。先にスタートした
親子のチャレンジャーが峠越えに差し掛かっており、お母さんが男の子を励ましながら一
緒に頑張っているのをみて感動しました。親子チャレンジャーは峠を越えれば残り2㎞
ぐらいで備前中学のフィニッシュになるので、「あと少しだよ!」と声掛けしました。
こっちも大いに元気をもらいました。備前中で夕暮れとなり、炊き出しで卵かけご飯と
ゆで卵をいただきました。これはとても元気がでました。この時点で、すでに足の指に
痛みが出ていてマメができていたのですが、まだ行けそうということでそのまま歩きだ
してしました。ここから日が暮れて、ヘッドライトや夜光タスキを装着しました。一緒に
進むチャレンジャーもまばらになってきて、伊里漁協までの道は、歩道も狭く路肩を
歩くところも多いし、暗さにまだ目が余り慣れていないので側溝や海に落ちそうと思う
ようなところもたくさんあります。とにかくここを早く抜けたいと思い必死に歩きました
。伊里から閑谷学校までは、緩い上り坂がずっと続いているので、地味に足に疲れが
たまってきました。そして足のマメの痛みが増してきましたが、先を行くチャレンジャ
ーのペースに合わせて着いていくようにしました。閑谷のトンネルも車が結構なスピードで
走っていくので歩道があるとはいえちょっと怖い感じでした。何とか閑谷緑地公園に
たどり着き、お汁粉・水・リポDをいただきました。これも美味しかった!さすがに足
のマメの痛みがひどく、この時点でシューズを脱いで確認したら右足の親指脇と小指全体
に水ぶくれができており、左足も人差し指の上の部分と親指の脇に水ぶくれができていま
した。このままではこの先歩けないので、水ぶくれの水抜きをして大きめのバンドエイドで
応急手当をして先を急ぎました。第二の難関である新道の山越えを経て和気までの
道のりは、山の中でライトに寄ってくる虫が結構気になり集中力をそがれる感じでした。
和気駅前を抜けて和気橋を渡り土手上のキャンドルロードをひたすら歩くのですが、
他のチャレンジャーにも時々出会うぐらいになり一人旅の時間が増えました。
23:00~26:00ぐらいの時間帯でしたが、寒さはそれほどでもなく、キャンドルロードで
は道路に貼っていただいていたメッセージに励まされながら、とにかく次の磐梨中学校を
目指しました。磐梨中学校の炊き出しでは、暖かいおうどんをいただくことが出来て
また生き返りました。ここでも足のマメの痛みが大きくなってきており、再度水抜きの
手当をして先を急ぎました。ここから先は、誘導の印も減ってきたこともあり道が間違
ってないか不安になる場面が出てきました。桜が丘団地の中を通過するところは、
アップダウンがありここも難所と言ってよいでしょう。後半はコンビニも混んでいるこ
とはなくトイレもストレスなくお借りできたので助かりました。86kmを過ぎて山陽自動車道を
潜ったあたりからフィニッシュが見えてきた気がしてまた元気を取り戻しました。桃太郎温泉
を通過し岡山市内の明かりが見えてきたところで、帰ってきたぞ!という気持ちになりました。
とはいうもののここから新大原橋を経て中原橋とこの間も結構長く感じるところです。
新大原橋のあたりで夜が明けてきて明るくなっていました。あと6㎞ぐらいということ
で再度気合を入れ直しました。中消防署のあたりでサポーターの方にあと2㎞だよ!と声をか
けていただき、ラストスパートの元気をもらいました。
終わってみれば5:23にフィニッシュ、19:23のタイムでの完歩となりました。
なんとか20時間を切ることができました。100㎞という距離感が身体に刻まれました。
最後は、多くのサポーターが出迎えてくださり、レッドカーペットの上をテープカット
してのフィニッシュ、そして記録証も読み上げていただき表彰いただきとても光栄でした。
この達成感と充実感は今までにはないものとなりました。足のマメも未経験の大きさに!
歩いているときに眠気が出ることはなかったのですが、フィニッシュしたら急に眠気が
襲ってきました。足のマメがなければ、もっと楽に歩けた気がしており、足のマメ対策は次回
の課題です。
サポートしてくださった大会スタッフやボランティアのサポーターの皆様、そして炊き
出し頂いた地域の皆様、沿道で応援くださった皆様には本当に感謝・感謝です。
ありがとうございました!!
来年もまた歩きたいですが、落選したら間違いなくサポーターとして参加したいです。

<振り返っての気づき・教訓>
・シューズは中で足が動くと擦れる部分と当たる部分で必ずマメができる!(対策必須!)
・手拭は1本持っておくと便利(日よけ、身体を冷やすなど、なんでも使える)
・持参する食料はマラソンなどで使う液体のサプリよりおにぎりなどのほうが美味しく
いただける
 (ランではないので歩きながらでも食べれる)
・日中の歩行では、日焼け止めとサングラスは必須
 (日焼けや目の疲れが軽減されるので、前半の体力消耗を防げる)
・トイレのある場所は把握しておきたい(仮設トイレが何基あるかもわかると嬉しい)
・事前のコース下見はやっておいたほうが良い(ここまで来たという実感がより高まる!)
・序盤のコンビニは混雑と品物が売り切れになる(20kmぐらいまでに食べる食料は持参
がよい)
・今年はお天気がよかったですが、雨天などの場合はまた違った注意点が必要ですね
・最後は要望:記録証には順位が記載されていなかった(順位もわかると嬉しいですね)

以上です。

チャレンジャーの皆様お疲れ様でした。
そしてスタップ・サポーターの皆様ありがとうございました。

2019年5月12日 チャレンジャー 竹野 巧

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